開発者:山田 真久

開発経緯
前職(ウルシヤマ金属)の調理器具メーカーで開発企画を担当しており、海外品の安価な製品に対し、付加価の高い「美味しさ、健康」をテーマとした商品開発に取り組んでいた。
その頃、中国の家電メーカーとの取引の際に、熱風式のオーブン調理器を提案され、その機器に”殺菌性と旨味成分を上げる”効果のある「紫外線」ランプを装着したサンプル品を製作した。
特許技術
文献を調べるうちに、「紫外線照射による旨味を増大する」特許技術を八戸工業大学(青木教授)が取得していることを知り、特許技術の契約を締結する(2013年)
試作品(1号機)
家庭用の「熟成調理器」を普及する目的から、2016年に試作品1号機が出来る。当時、家庭で作る”乾燥野菜、ドライフルーツ”がブームとなり、家電メーカーからも家庭用食品乾燥機が発売される。但し、価格は5,000円~40,000円と安価な商品が多いことから開発を ストップ。
試作品(2号機)
2019年に創業したことから、開発をストップしていた光熟成機を再度、市場調査並びに商品仕様の見直しを行う。
市場調査より、①熟成食品(生鮮品)のニーズの高まり ②フードロス ③新型コロナ感染の影響により家庭での調理が多くなる 等の情報を得る。
家庭用向けの熟成機を業務用に仕様を見直し、生鮮品にも対応出来るよう、冷蔵機能で光照射出来る試作品2号機を製作した。(2021年)
食品加工品
業務用機器の販売は、ユーザーに対し、高額な商品と性能評価に時間がかかることから、先に食品加工品を製造し、その味の違いを見て貰う必要性から食品加工品を企画する。
料理企画、製造を「馳走十二分家」代表の原田逸郎氏に依頼。
販売ターゲットは、50歳~70歳位の方で、食や健康に関心が高く、自宅で簡単(温め、解凍等)に本格的な食事を楽しむことが出来る。(食品のネーミングも特長が判るようにした)
食品の評価テスト
①食材のうま味成分が約1.8~2倍に増大。
②魚・肉等の生臭さがない。
*お店で試験的に来客された方に試食をして貰った感想。
③食材の保存期間が大きく伸びる。
*通常、1週間程で痛んでしまう食材が、1ヶ月~2ヶ月程までに保存期間が伸びる。
*飲食店、冠婚葬祭業者(フードロスが多い)等、問い合わせが増えてきている。
販売方針
①食品は、自社ネットを中心に、主婦が口コミで商品を販売している業者があることから、安全・安心、美味しさと健康を伝える販売をしていく。
②機器に関しては、国内販売はもとより、海外では衛生面や食糧難な国にも提案をして行く。
*海外への販売に関し、弊社一社販売の契約をいただきました。
③3年後(2026年)に家庭用光熟成機の製造、販売を行う予定。